北杜市考古資料館の21世紀の縄文人展に、3回目の参加をさせていただきました。
普段は縄文土器などが展示されているエントランスが会場です。
天井が高く、自然光が入り、八ヶ岳が臨める素晴らしい展示室です。
会場の広さと縄文時代の収蔵品に恥じない作品をと、毎年力の入る展示です。
今年は正面の壁面を広く使わせていただきました。
《空》というタイトルで、思い切り、やりたいようにやってみました。
色やタッチが強すぎて見苦しく感じる方もいらっしゃるだろうなと思いながら、
今はこうするしかなかった、正直な表現をしました。
《空 Sky》 油彩、キャンバス Oil on canvas
空は、縄文時代も現代と変わらなかっただろうと考えたら嬉しくなりました。
そこで、私が考える「空」を表現しました。
空は、どこまでも遠く広がります。
空は、全てのものに触れています。
空には、全てのもののエネルギーが飛び交っています。
それは入り乱れているようで、調和しています。
空は、全てをつなげる媒体。
I felt happy when I thought that the sky would be same between Jomon period and today.
So I depicted the sky that I thought.
The sky spreads far endlessly.
It touches everything.
The energies of everything are flying in there.
They looks to be jumbled together, but they are in harmony with together.
The sky is medium that everything links.

《空 ―上昇ー Sky -rise-》
油彩、キャンバス 145.5×112.0cm(F80)
Oil on canvas, 57.3×44.1in, 2018
地上のエネルギーが空へ昇る様を描きました。
強く、熱を持ったエネルギーなので鮮やかな赤で、強いタッチで描きました。

《空 Sky》
油彩、キャンバス 162.0×162.0cm(S100)
Oil on canvas, 63.7×63.7in, 2018
上昇した地上のエネルギーは、空で螺旋を描きます。
その様を表現しました。
強いエネルギーを、鮮やかな色と強いタッチで表現しました。

《空 Sky》
油彩、キャンバス 130.3×194.0cm(F100)
Oil on canvas, 51.3×63.7in, 2018
「地上のエネルギー」とは地上の全ての物のエネルギーのことです。
私たち人も、他の生き物も植物も、生命を持たない物質も、
何もかもが、エネルギーそのものであり、
それらは常に空に向かってエネルギーを放っている、と私は感じています。

《空 ―中心ー Sky -center-》
油彩、キャンバス 100.0×100.0cm(S40)
Oil on canvas, 39.3×39.3in, 2018
全てのエネルギーをコントロールする中心が宇宙のどこかにあると考え、
それを表現しました。

4点でひとつの世界観を表現しました。
全てのエネルギーが空にあって、
つまり空には全てのものがある。
美も醜も、善も悪も、楽も苦も、喜びも悲しみも、ポジティブもネガティブも、、、
全てがあって、対極に分かれる区分は無い。
全てがあって、区別は無い。
混沌としているようで調和している。
調和するエネルギー。
自然のエネルギーによって生きるわたしたち。
それはとても力強い。
土器や土偶を見ていると、
縄文の人々はそれを体現していたと感じます。
1000年以上もの間戦争が無かったと言われている縄文時代。
現代の私たちも力強く、世界と調和していけるということを信じ願って描きました。
近年、縄文がブームとなっているようです。
私は3年前に参加したばかりの、ブームの流れのような若輩者です。
しかしこの展覧会は10年目。
流行とは別の流れで、この地に住む作家の先輩方の発案で始まりました。
小さな博物館なので、正直お客様は多くはないです。
そんな中10年前から粛々と続けてこられた先輩方、資料館のスタッフの皆さまには
頭が下がります。それだけのパワーがこの土地にあることも感じます。
縄文を、現代の感覚で表現しようと挑戦するこの展覧会。
小さくとも見応えがあります。
それに相応しい制作ができるよう、精進していきます。
ご来場いただいた皆さまに深謝申し上げます。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。